金融庁が地銀による仕組み債の販売を問題視しているという記事。
とくにEB債が急増しているのだそうです。
「なかでも売れ筋なのがEB債(他社株転換可能債券)で、リスク度が高い分、販売手数料も高く、地銀の販売が急増しているという。」
「「20年度の地銀によるEB債の販売は16年度の2倍になっています。メガバンクや証券会社の販売が横ばいなのに、地銀の販売が突出して増えているのは、やはり厳しい収益を手数料収入で補わなければならない地銀の台所事情があるのでしょう」(メガバンク幹部)とされる。
とくにEB債は、参照対象となる株式の値動きに連動して償還期間などが決まるデリバティブが組み込まれており、株価が上昇し、一定価格以上に抵触(ノックアウト)すると満期を待たずに元本が早期償還される。このため、「ここ数年の株価上昇局面では、償還後に他のEB債に乗り換え勧奨する回転売買が地銀を中心に急増した」(メガバンク幹部)という。
しかし、逆に株価が下落し、一定価格以下に抵触(ノックイン)すると、金銭ではなく対象銘柄の株式が時価で交付されることから、投資家は損失を抱える危うさがある。」
企業は、リスクを負ってまで、銀行の手数料稼ぎに協力する必要はないでしょう。
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