神奈川県庁の不正経理問題で、元県職員2名が逮捕されたという記事。
「県警捜査2課によると、両容疑者は2004年3月ころから翌年3月にかけて、県庁と取引があった2業者への架空発注で、県が支払う代金をだまし取る目的で、実際には購入していない事務用品の支払い命令票を県出納課に提出。事務用品などの代金として約4千万円を県から2業者へ払い込ませたうえで、だまし取った疑いがある。」
管理が甘かったという結論になりますが、事務用品について、内部牽制が利くように、発注部署と異なる部署(や異なる担当者)が実際の納入を確かめるというのは、なかなかできないことかもしれません。
神奈川県の不正経理、元職員2人逮捕
架空取引の代金の還流には金券が使われていたようです。
「これまでの県の調査などによると、2人は架空発注で業者に公金をプールさせる「預け金」から図書券を納入させ、換金するなどの手口で平成14~18年度に計約1億2090万円を私的流用していたとされる。」
(補足)
「預け金」あらかじめ予算に上乗せ 公金詐欺容疑の職員(朝日より)
「捜査関係者や県によると、吉田容疑者は2002~04年度の経理班長で、元同班職員の木村仁容疑者(50)らは03年度から06年度にかけ、旧税務課の毎年度の予算編成を仕切る「予算主任」を務めていた。この間、預け金に回す額を本来必要な予算額に上乗せした「水増し予算」を組んでいたという。」
予算による管理も内部統制の一部ですが、これでは役に立ちません。
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