会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

100億円規模の粉飾認める エフオーアイ、監理銘柄に(共同より)

100億円規模の粉飾認める エフオーアイ、監理銘柄に

東京証券取引所マザーズ上場のエフオーアイが、粉飾を認めるコメントを発表したという記事。

当社の虚偽決算情報に関する報道の真偽等について(PDFファイル)

会社が16日に公表したプレスリリースでは、以下のように完全に粉飾を認めています。

「当社は、東京証券取引所から「上場時に提出した有価証券届出書に売上高を過大に計上するなどした虚偽の決算情報を記載し、粉飾額は100 億円規模に上がるとみられる」との報道の真偽につきまして照会を受け、現在、開示注意銘柄に指定されております。当社の平成21 年3 月期の財務諸表につきましては概ね上記報道の内容のとおりであり、東京証券取引所への新規上場申請書類においても、虚偽の決算情報を記載し、上場申請時に提出し、上場承認を得ました。」

上場時の粉飾決算、幹部認める 相模原の半導体製造メーカー(共同より)

粉飾の手口はまだはっきりしませんが、こちらの記事で少しふれています。

「市場関係者によると、同社は上場前に出資ファンドからの出資金をいったん簿外に移した後、製品を売り回収した金として計上する手口で売上高を水増ししていたという。こうした手口は複数の幹部による会議で決められ、2004年3月期の決算から継続的に行われていたとみられる。

 半導体製造装置は実際につくっていたが、売れずに保管していたという。」

いったん出資として会社に入ったカネを簿外にするということだと、現預金が合わなくなります。原価・経費の支出に仮装していたのでしょうか。また、監査の立場からすると、売上代金の入金だけをもって売上取引の実在性を推定するのはあぶないという例かもしれません。
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