会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

ソフトバンクは大幅安、2018年IPOの勝敗は?(東洋経済より)

ソフトバンクは大幅安、2018年IPOの勝敗は?
上場社数は横ばい、調達金額だけは膨らんだ


2018年のIPOの状況をまとめた記事。

2018年のIPO(株式新規公開)は12月末までに90社(前年比1社増、25日に上場を予定していたレオス・キャピタルワークが延期を決定)。公募と売り出しを合わせた調達額は推計で3兆1359億円と、2017年の5746億円を大幅に上回った。

この数字はNTTが上場した1987年の約2兆7000億円を約30年ぶりに更新する。ただし、ソフトバンク1社が2兆6461億円と、調達額全体の8割超を占める特異な構図だ。

調達額ではソフトバンクに次いで6月に上場したフリマアプリ最大手のメルカリが1307億円。2005年にMBO(経営陣による自社買収)による上場廃止を経て、13年ぶりに再上場を果たしたアパレル大手のワールドが536億円で続いた。」

2019年は...

「IPO市場の活況は2019年も続きそうだ。いちよし証券では2018年より4社多い95社の上場を予想している。市場関係者が2019年の候補として名を挙げるのは人工のクモ糸を開発する素材スタートアップ企業・スパイバーや東京地下鉄(東京メトロ)。AIや働き方改革関連の企業も多く上場するとみられる。」

調達額1位のソフトバンクについて。

ソフトバンク上場、公開価格割れが示す難局
ファーウェイ問題、値下げ圧力、通信障害…
(東洋経済)

「SBGはソフトバンク株の売却で、新規上場として史上最大となる約2兆6000億円を市場から調達したが、株価は初日から公開価格の1500円を大きく割り込んだ。終値は1282円(公開価格比14.5%減)という厳しい結果で、上場の祝福ムードが吹き飛ぶ厳しい船出になった。」

第2のNTT株となるのでは...

ファーウェイ問題の影響が若干見込まれるようです。

「CTO(最高技術責任者)を務める宮川潤一副社長は、コアネットワークにおける中国製通信設備の交換費用の見通しについて、「数億円の前半レベルだ」と述べた。

仮にコアネットワーク以外の部分まで交換の必要が生じれば、費用が多少は膨らむかもしれない。実際、交換範囲の大きさによっては、中国製の通信設備自体が帳簿上の価値を失い、固定資産除却損失が数百億円発生する可能性はあるという。ただ、これはあくまで会計処理の話で、ソフトバンクにとって新たな金銭的な負担を伴うということではない。」

調達額2位の会社も...

メルカリ、“無責任”上場で株価暴落…上場直後に赤字拡大&業績予想非開示、市場で不信増大(Business Journal)

「個人間で中古品を売買するフリーマーケットアプリ大手のメルカリの株価は右肩下がりで、下落に歯止めがかからない。12月19日には、とうとう2000円を割り込み、1973円の年初来安値をつけた。公開初日比で株価は3分の1に崩落した。」
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