オリンパスが粉飾決算を巡る投資家からの訴訟の損失の見込み額として170億円を計上したという記事。
「オリンパスは8日、2011年に発覚した過去の損失隠し問題をめぐる訴訟で今後賠償金の支払いが生じた場合の引当金として170億円の特別損失を計上したと発表した。」
「損失隠し問題をめぐっては株価が下がって損をしたという国内外の機関投資家らが相次いで損害賠償を求め訴訟を起こしている。うち今回は3件について引当金を積んだ。「専門家の意見や判例を踏まえ、合理的と思われる金額を決めた」(竹内康雄専務)としている。」
会社側の手の内を見せることにもなるので、訴訟の早い段階では、引当てまではやらないことが多いような気もしますが(ただし重要な訴訟の開示は必須)、引当金過少計上となると恥の上塗りになるので、(しぶしぶ?)引き当てたのかもしれません。あるいは、原告との和解が近いのかもしれません。
すでに一部の訴訟については和解しています。
米国における訴訟の和解内容の合意に関するお知らせ(オリンパス)(PDFファイル)
11月8日付の業績予想修正のプレスリリースによると、3件の訴訟で、請求額の合計は4百億円以上となっています。
第2四半期累計連結業績予想と実績の差異および通期連結業績予想の修正に関するお知らせ(同上)(PDFファイル)
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