金融庁が、シティグループの日本法人「シティバンク銀行」に対し、マネーロンダリング防止態勢をとっていなかったとして、銀行法に基づき1カ月間の個人向け新規営業の停止を命じたという記事。
「昨年8月に金融庁から監視システムの不備を指摘され調べたところ、暴力団関係者らが開いた不適切な預金口座が数百件見つかった。実際に不正取引に使われた疑いが強い口座も含まれており、法令順守態勢や経営責任が問われる。金融庁も、前回処分後に「適切な防止態勢をつくった」とする銀行側の報告を了承しており、結果的に不備を見過ごしていた。
金融庁によると、前回の処分を受けて、暴力団関係者らをチェックするデータベースをつくったのに、その後更新せずに放置していた。」
法令順守の内部統制は整備されていたのに、その運用に不備があったということでしょうか。
シティバンク銀行株式会社に対する行政処分について(金融庁のサイトより)
金融庁による行政処分について
Some Operations of Citigroup Suspended in Japan
顧客情報流出事件の証券会社にも処分が出ています。
三菱UFJ証券に改善命令、金融庁 企業情報も流出
三菱UFJ証券株式会社に対する行政処分について(金融庁のサイトより)
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