トヨタ自動車の巨額赤字決算を取り上げた記事。
「増収増益を8期続け、08年3月期には売上高で米ゼネラル・モーターズ(GM)を抜き「製造業世界一」になったトヨタ。だが、販売台数を338万台も増やす急成長はひずみを生み、景気悪化時の打撃を増幅するリスクを高めた。
06年秋稼働した米テキサス工場はその象徴。北米市場の大型ピックアップトラックブームに乗じて、最大排気量5・7リットルの「タンドラ」生産に乗り出したが、ガソリン高と金融危機で販売が激減。昨年8月から3カ月間操業停止し、今も「開店休業状態」(トヨタ関係者)だ。・・・
トヨタにとって北米市場は、前期に世界販売の3分の1をたたき出した最大のドル箱。しかし「9割がローン販売」(自動車アナリスト)で、金融危機で新規融資停止や貸し倒れが相次ぐと、販売は冷え込み、損失拡大の温床にさえなった。」
投資判断を誤れば大きな損失になるという点で、トヨタも普通の会社だったわけです。トヨタ式経営礼賛ばかりで、ほめ殺しにあったようなものでしょう。
数千億円規模の赤字が連続することになりますが、さすがに改正前の監査基準でも、それだけでゴーイングコンサーンの注記や(監査報告書への)追記を要求されることはなかったはずです。
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