大阪の中小企業で借入金を簿外処理して少なく見せかける粉飾が横行しているという記事。
「帝国データバンク大阪支社(大阪市西区)によると、最近目立つのは「銀行取引明細書」の改竄(かいざん)。取引行と借入金を実際より少なく偽った明細書を銀行ごとに使い分け、「資金繰りの厳しさを隠した上で、新規・追加融資を受けている」という。
こうした粉飾は平成19年ごろから徐々に増え、今年はすでに4社で不正が明らかになっている。粉飾企業10社はいずれも経営破綻(はたん)しており、負債は合計で370億円超。うち金融機関からの借入金は大半が焦げ付いたとみられる。」
「こうした粉飾決算は「古典的で荒っぽい手法」(同支社)とされるが、金融機関に課された顧客の守秘義務が壁となり、互いに明細を付き合わせれば一目瞭然(りょうぜん)の不正を見逃すジレンマに陥っている。会計監査人の監査が必要とされない中小企業が多いことも、発覚が遅れる背景にあるとみられる。」
監査人がいる上場会社ではこうした粗暴な粉飾手口はまれでしょう。逆にここを見逃すと会計監査の存在意義が問われることになります。
大阪に多いという理由ははっきりしないそうです。
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