日産自動車の社長が経産省出身の社外取締役に頼って、密室経営を行っていたという記事。
「8月2日、日産とルノーの資本構成の見直しに関する協議のメールを入手したと米紙が報じると、日産の幹部陣に衝撃が走った。交渉内容もさることながら、日産側の交渉当事者として西川社長らと並んで社外取締役の豊田正和氏の名前が書かれていたからだ。
西川社長は仏ルノーのジャンドミニク・スナール会長と電話やメールで日常的に連絡を取り合う執務スタイルだ。トップ同士が直接話すことが多く、最高幹部ですら最新の状況は知らされない。経済産業省出身の豊田氏は、西川社長が絶大な信頼を寄せる数少ない人物の一人だが、具体的な動きは多くの幹部にとって寝耳に水だった。
「西川社長は我々より社外役員を重用するのか」。ある幹部は憤る。別の幹部は「合議でやると決めたのに全く情報が下りてこない。まるで密室政治だよ」と語る。」
「ガバナンス改善特別委員会」の提言が、ゴーン氏らを厳しく批判するばかりで、社長の責任にはふれなかったことが原因のようです。
「日産はゴーン被告らの一連の不正を受け、企業統治体制を刷新するために外部の有識者らからなる「ガバナンス改善特別委員会」を設置した。同委員会は3月に提言をまとめ、ゴーン被告らの不正は厳しく断じた。だが、その不正を側近としても社長としても見逃してきた西川氏の責任には一言も触れなかった。
「提言に自分の責任が盛り込まれず、その後の株主総会も乗り切ったことで自信を深めたのではないか。それで一部の社外役員を後ろ盾のようにし、『独断』で事を進めるようになった」。ある幹部は解説する。」
社外役員の役割は、会社執行部の監督なのに、この経産省の元役人は役割を逸脱しているようです。
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