会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

経営改革、CFOが担う 投融資判断や戦略けん引 外部出身者が6割(日経より)

経営改革、CFOが担う 投融資判断や戦略けん引 外部出身者が6割(記事冒頭のみ)

日経の「市場と企業」という連載の中の記事。CFOを取り上げています。

「世界の変化が激しく、ものづくりやサービスの質の高さだけでは企業は生き残れない時代になった。キャッシュを生み出し、投資や還元に振り分ける力が問われるようになり、財務力に脚光が当たっている。財務人材が社内のデジタル化も担い改革をけん引している。」

CFOの役割は...

「日本企業で初めてCFOとなったのは95年、ソニーの伊庭保氏とされる。メインバンクよりも市場を向いた役割の比重が高まり、CFOの肩書とともに財務トップの仕事は損益管理や資金調達から広がった。オリンパスの竹内氏はその役割を「世界の投資家と対話し、企業が必要とされているものを見極め、経営に導入する仕事が基本中の基本」と定義する。

KPMGジャパンの19年の調査によると、CFOの責任業務に含まれる領域は、財務戦略や予算管理のほか「投融資判断」が61%、「経営計画」が48%を占めた。資本政策をテコに、バランスシートや投下資本に目配りしキャッシュを生みだす経営を主導している。」

CFOの肩書きを持つ役員が増えてきたそうです。また、外部出身者が多いようです。

「日本経済新聞の集計では、CFOや最高財務責任者の肩書を持つ役員(部門や地域担当除く)は373人と上場企業の約1割に増えてきた。生え抜きは3割弱で6割強が金融、コンサル、ファンドなどの外部出身者だ。」

オリンパス(アステラス製薬の元CFOを登用)、グリー(ヤフーなどのCFOを歴任した人を「ビジネスカウンセル」(事業部責任者と組んで予算策定や経営計画の立案を担う)に登用)の例を紹介しています。

「(グリーの)大矢氏が手本としたのは米スリーエム(3M)だ。米国ではファイナンシャルプランニング&アナリシス(FP&A)と呼ばれる財務人材が事業部門の「参謀」として機能している。この管理会計や財務モデリングなどの知識を問うFP&Aの資格試験もある。」

記事中でふれていた日本CFO協会の検定のウェブサイト。

FP&A(経営企画スキル検定)

「海外の先進企業では、経営の意思決定を支える機能として「FP&A」という部門がCFOの傘下として確立されています。特にデジタル化によって月次決算プロセスや月次報告書が自動化されていく中で、「FP&A」という機能こそがCFO組織における重要な仕事というトレンドにあります。

「分析、予測、計画の策定、業績報告といった業務を通じて、経営や事業の意思決定プロセスに貢献する」というのがFP&Aの主な業務で、日本では経営企画部門や社長室でその機能を担っているケースや、経営管理部門、または事業部の企画・管理部門で行っているケースなど様々であるのが実情です。」

サンプル問題を見る限りでは、選択式で、あまり難しい問題ではなさそうです。(合格したからといってCFOになれるわけではないのでしょうが...)
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「企業会計」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事