当社に対する訴訟の提起に関するお知らせ(PDFファイル)
リスクモンスター(東証スタンダード)のプレスリリース(2024年9月3日)。
2年以上前に、東京商工リサーチから訴訟を起こされていたことを、このプレスリリースで、開示しています。
「...その後、2022年7月27日、東京地方裁判所より、東京商工リサーチが当社を被告として、同社が当社に提供していた企業情報(当社会員等に利用許諾したものを含む。)の消去等及び損害賠償を求める訴訟を提起した旨、連絡を受けました。」
第1審の判決が出ているそうです。リスクモンスター側に多額の賠償金支払いが命じられました。
「判決の詳細につきましては、判決正本を受領した後、速やかに開示」するとのことなので、財務上の影響の有無も、そのときに開示されるのでしょう。
この訴訟について、これまで開示してこなかったことの言い訳を述べています。
「当社といたしましては、東京商工リサーチとの業務提携解消後においては、当該企業情報を削除しており、同情報の保有や利用は一切行っておらず、また、当社会員の手元にある情報の消去義務等はないものと考えております。したがって、同社の請求については到底認められないものと考えており、その旨主張してまいりました。
また当社は、訴訟提起時点では、訴状記載の訴訟物の価額が160万円と少額であり、また損害賠償請求の内容が1日ごとの請求であり少額であったこと、関連する係争案件である立入検査仮処分、間接強制の却下、有利な条件での和解などもあり、早期解決が見込まれたことから、開示は不要と判断しておりました。しかしながら、当時の当社の判断が誤っていたことから、開示を行うものであります。」
160万円が少額だといっていますが、プレスリリースを読むと、義務の履行を完了するまでの1日あたりの請求額です。とても少額とはいえません。
直近の有報(2024年3月期)でこの訴訟についてどのような開示がなされているか、みてみました。
事業のリスクのところでは、「知的財産権」の侵害で損害賠償や使用差止の請求を受けたことはありません、と言い切っています。
ただし、別の箇所(有報26ページ)で、東京商工リサーチからの訴訟について、簡単にふれています。
「当社を被告として東京地方裁判所に訴訟を提起している件」と述べているだけで、請求内容についてはふれていません。
重要な訴訟事件を隠ぺいしていたのではないかとの疑念を強く抱きます。有報の虚偽記載の疑いもあります。