米自動車大手クライスラーによる連邦破産法第11条の適用申請で、同社と取引のある国内部品メーカーが損害を被る可能性があるという記事。
「デンソーはクライスラーと09年3月期に430億円の取引があった。ゼネラル・モーターズ(GM)とフォード・モーターを合わせた米大手3社(ビッグ3)向けの債権額は現時点で約110億円。部品在庫も含めると約170億円に達する。」
クライスラーに関しては、いまのところ大きな損失を出している会社はないようです。しかし、万一GMまで破綻ということになれば、どうなるのでしょうか。
また、損害の対象は、債権だけではありません。今後の取引がうち切られる場合には、生産済みの部品在庫や、すでに手配済みでキャンセルできない部材のコストなども損失になります。米国の工場などでクライスラー(場合によってGM)に対する依存率が高ければ、設備の減損が生じる可能性もあります。
(子会社も含めて)取引のある企業は、決算の確定前にいくつかのシナリオを想定して検討する必要があるかもしれません。今後の進展によっては、後発事象に該当する場合もあり得ます。
クライスラー破綻、中小企業に懸念=販売で39社が取引-東京商工リサーチ
【クライスラー破綻】ダイヤモンド電機、3億円が回収不能の恐れ
08年の純損失1兆6000億円 米クライスラー
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