金融庁の公認会計士・監査審査会は、平成30年版「監査事務所検査結果事例集」を、2018年7月31日に公表しました。
審査会検査における指摘事例等をとりまとめたものです。
「〔本年度版の改訂のポイント〕
▸「Ⅰ.根本原因の究明」
監査事務所の規模別に、ガバナンス等経営管理態勢や業務管理態勢の問題点に係る事例を充実させています。
▸「Ⅲ.個別監査業務編」
上場会社による不正会計や海外グループ会社での会計問題の発生が引き続き注目されている状況に鑑み、「グループ監査」及び「財務諸表監査における不正」において、指摘事項や留意点などの記載を充実させています。」
140ページほどのものです。前年度版より少しボリュームが増しています。
監査法人のパートナーが夏休みの宿題として読むのに最適では。たぶん、審査会検査の傾向をつかみ、対策を立てるには、最も役立つ資料だと思われます。
ただし、審査会は、監査人だけでなく、取締役・監査役などにも読んでほしいそうです。
「本事例集では、上場会社等の取締役・監査役や投資者等に対する参考情報の提示という観点から、最近の不正会計事案に関するものも含め、審査会検査で確認された指摘事例をできるだけ分かりやすく記載している。そのほか、監査事務所の改善取組において前向きな取組例も取り入れているので、会計監査人の適切な評価のために、是非参考にしていただきたいと考えている。 」(4ページ)
「Ⅰ.根本原因の究明」 、「Ⅱ.品質管理編」、「Ⅲ.個別監査業務編 」という構成になっています。
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