「女性等支援事業」経費再調査を勧告 都監査委、委託費返還請求受け
東京都の監査委員(公認会計士も一人入っています)が、「若年被害女性等支援事業」について、経費を再調査するよう都に勧告したという記事。
「Colabo(コラボ)」という一般社団法人がその事業を受託しており、不正受給があるとして、住民監査請求が出されていたとのことです。記事によれば、「監査対象となった21年度の委託費は2600万円」。
「監査結果は22年12月28日付。領収書に示されていない支出や、アウトリーチの実態把握ができない報告などについて、「不適切な点がある」と判断。また、高額なレストランでの食事代やホテル宿泊代は必要経費としての「妥当性が疑われる」と指摘した。」
「一方で、請求人が主張した、ホテル宿泊費▽車両関連費▽旅費交通費▽医療費――などの水増しや不正請求については、「(主張は)妥当でない」と結論づけた。」
一般社団法人側の反応は...
「コラボの弁護団は声明を発表。監査結果については「都に対し改めて丁寧な説明をし、改善が必要であれば真摯(しんし)に対処して、よりよい事業遂行を目指したい」とした。また、「これまで受けた非難攻撃の大半は監査委員によって事実ではないことが確認され、退けられた」との見解も示した。」
委託事業で不適切経費 若年女性の支援巡り―東京都監査委員(時事)
「都民からの住民監査請求を受け監査した結果、委託事業分以外の税理士報酬も経費に計上するなど不適切な点があったほか、高額なホテル代やレストラン代など妥当性が疑われる項目があったとした。」
東京都若年被害女性等支援事業について当該事業の受託者の会計報告に不正があるとして、当該報告について監査を求める住民監査請求の監査結果について(東京都監査事務局)(PDFファイル)
「○ 判断要旨
監査対象局からの説明聴取及び関係帳簿の調査、関係人調査を行ったところ、請求人の主張は一部を除き妥当でなく、また、本事業の委託契約の委託料の精算に当たり計算の基礎とした実績額(総額)は、委託料の上限額を超えている状況は確認したものの、その精算の内容において①委託事業の経費として計上するに当たり不適切な点があるもの、②委託事業の経費として計上するに当たり妥当性が疑われるものが認められ、委託料の精算は妥当性を欠くものと言わざるを得ない。従って、本件精算には不当な点が認められ、その限りで請求人の主張には理由がある。」
東京都若年被害女性等支援事業について当 該 事 業 の 受 託 者 の 会 計 報 告 に 不 正 が あ るとして、当該報告について監査を求める住 民 監 査 請 求 監 査 結 果 (東京都監査事務局)(PDFファイル)
この問題は、SNSで盛り上がっていたそうです。
女性支援団体Colaboの炎上分析(Yahoo)
「3行まとめ
・Colaboの炎上を分析したところ,反Colaboクラスタのほうが圧倒的に拡散していた
・反Colaboには保守系のアカウントが多く,Colabo擁護クラスタには共産党系のアカウントが多い.
・一部のアカウントの頑張りが通常よりもすごい.」