11月5日に開催された「第1回 内部統制報告制度ラウンドテーブル」を取り上げた記事。
日本内部統制研究学会と日本公認会計士協会が共催した会議だそうです。
「議長を務めた日本内部統制研究学会の常務理事 八田進二氏(青山学院大学大学院教授)は、ラウンドテーブルを複数回開催して意見をとりまとめる考えを示した。」
米国でも内部統制やIFRS導入に関してラウンドテーブルが開催されているようですが、そちらはSECが主催だったと思います。今回開催された日本のラウンドテーブルは、金融庁がオブザーバーとして参加しているとはいえ、民間団体の自主的な集まりにすぎません。
「ディスカッションではまず、金融商品取引法に含まれる「財務報告に係る内部統制報告制度」を整備したうえでのメリットやデメリット、整備にかかわった感想、効率化への課題、今後への提言などを各参加者が話した。」
この記事を読む限りでは、目新しい中身はなさそうです。あいかわらず、「過度に保守的」という言葉が、決まり文句のように登場しています。
近年、財務諸表監査では「職業的懐疑心」が強調され、厳格監査が求められているのに対し、財務諸表監査と一体で行われる内部統制監査では、「職業的懐疑心」をできるだけ発揮しない、保守的でない対応が求められているようです。こうしたねじれ現象は、いずれ財務諸表監査の方にもよくない影響を与えるのではないでしょうか。
【速報】第1回内部統制報告制度ラウンドテーブル開催される
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