IHIが、東芝の米原発子会社ウェスチングハウス・エレクトリック(WH)の株式の売却を検討しているという記事。東芝にWH株を買い取らせる権利があるそうです。
「IHIは平成18年に、約200億円でWH株の3%を取得した。出資を決めた際の契約で、東芝に買い取り請求できる権利を持っている。
望月幹夫取締役は1日の決算発表で、「減損が必要になった場合は、損失を打ち消す形での対策を打っていきたい」と述べた。」
いくらで買い取り請求できるのかが問題ですが、IHIでまだ減損処理していないということは、東芝に簿価で買い取ってもらえるのでしょう。そういう権利を保有していて、かつ、その権利を行使する方がIHIにとって有利なのであれば、行使すべきでしょう。
買い取った場合の東芝側の会計処理としては、単独決算では、「時価<買取額」であれば差額を損失計上(東芝本体が買い取る場合)、連結決算では、非支配株主への資本払い戻しということになって、PL上損失は計上されませんが、純資産は減ることになるのでしょう。
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