SPACとの合併によって上場した米リハビリサービス会社が、上場後初の決算発表で売上高見通しを大幅に下方修正し、その開示資料も不十分なものだったという記事。
「白紙小切手会社とも呼ばれるSPACとの合併によって上場した米リハビリサービス会社のATIフィジカル・セラピーは、上場後初の決算発表で売上高見通しを大幅に下方修正した。驚きはそれだけではなかった。
バリントン・リサーチのマイケル・ペトゥスキー氏のリポートによれば、 決算資料にはバランスシートもキャッシュフロー計算書もなく、前日まで公式に維持されていた業績見通しが突然下方修正されたことへの十分な説明もなかった。「ATIの決算発表で起こったことにショックを受けた」と同氏は記している。」
株価は2日間で50%超下落したそうです。
さっそく法律事務所が動き出しています(アメリカらしい)。
「少なくとも5つの法律事務所が直ちに、損失を被った投資家に対して証券詐欺の調査への協力を呼び掛けるプレスリリースを出した。」
SPACの問題点。
「先に資金を調達してから合併先企業を探すSPACは、通常の新規株式公開(IPO)のような厳しい精査を受けることなく上場する道を未公開企業に開く。最近数カ月に金融のプロからは、SPACブームが維持不可能なバリュエーションと疑義のある情報開示の温床になるとの警告が相次いでいた。」
決算に関する会社のプレスリリース。
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ATI PHYSICAL THERAPY REPORTS SECOND QUARTER 2021 RESULTS; REVISES 2021 FORECAST
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