監査法人と企業の紛争防止へ 「十分な意思疎通を」会計士協会長
会計士協会会長が記者会見で、札幌の会社と監査法人の間のトラブルについて聞かれたという記事。記者会見は、札幌で開催された研究大会にあわせて行われたものです。
「建売住宅販売のグッドフィールド(札幌市)は準大手の三優監査法人(東京)に対し、札幌証券取引所への上場に必要な監査を依頼。だが監査法人側の不適切な指示などが重なり、「上場できなかった」として約4千万円の損害賠償を求め、東京地裁に提訴した。監査手続きをめぐり訴訟になるのは異例で注目を集める。」
会長の返答は...
「茂木会長は「報道は承知しているが、個別の案件については控えたい」とコメントを避けた。そのうえで「監査は経営者との十分なコミュニケーションなしには成り立たない。意思疎通がとりづらいと紛争につながっていく」と語った。」
会社と監査法人の間の問題であり、協会としていえることは、このくらいでしょう。
記事によると、こういうときのためにある協会の「紛議調停委員会」は、「実際に調停が成立した例はまだない」そうです。
プレスリリース「第44回日本公認会計士協会研究大会開催について」(日本公認会計士協会)