スルガ銀行不正融資事件に関する朝日社説より。
「地方銀行の経営は、低金利や地域経済の伸び悩みで行き詰まる傾向にある。その中で、スルガ銀は突出して高い利益率を示していた。他行が取り組まないようなタイプの個人ローンを積極的に展開していたとされる。
一定のリスクをとりつつ、新しいビジネスモデルを開拓すること自体は評価できる。だが、収益追求を優先するあまり、順法意識や審査体制がないがしろにされていたのでは本末転倒だ。基本ルールを無視したビジネスは持続できない。
金融庁の森信親長官は昨年5月の講演で、小さくても収益率の高い銀行の例として、スルガ銀を肯定的に紹介していた。実名を挙げた銀行が1年後にこの有り様では、監督官庁としてお粗末だろう。」
素人をあやしい投資に誘い込むことによって資金需要を創出し、高めの金利で融資することで利益を上げるというビジネスモデルだったのでしょう。営利企業として、それが間違っているとまでは言えませんが、監督当局が推奨すべきビジネスモデルでもなさそうです。あくまで、銀行の経営ではなく、顧客本位で監督すべきでは。
スルガ銀行「謝罪会見」で明かされなかった重大なこと(現代ビジネス)
「シェアハウスで「30年の家賃保証」という夢を見させ、物件を用意、審査書類を偽造、改ざん、融資をつけさせた業者は「型にハメた」詐欺師だが、スルガ銀行はどうか。
偽造や改ざんを、スルガ銀行の幹部や行員が、「黙認」していただけでなく、積極的に「誘導」していれば、詐欺への加担は免れない。また、問題は、スルガ銀行にはシェアハウス以外の事例もあることだ。
アパートローンや中古マンション融資などでも、同じような不正が発覚しているし、かつてはデート商法でマンションを売りつけていたブローカーや業者もスルガ銀行を利用していた。
法人向けから個人向け融資に軸足を移し、融資残高を急激に増やし、他行がうらやむ3・6%の貸出金利回りを実現、三菱UFJ銀行やみずほ銀行を上回る高給与の秘密は、違法を呼び込む「スルガスキーム」にあった。」
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kaikeinews
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Guchi
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