ジャパンディスプレイ(JDI)が4月13日付で公表した不正会計問題に関する第三者委報告を、「第三者委員会報告書格付け委員会」が「不合格」と評価したという記事。8人の委員中7人の評価です。
「DIの第三者委報告では、自殺した元経理担当幹部が不正会計を主導したと認定。12年3月~15年6月の最高財務責任者が指示していたとする記述もあるが、多くの委員がJDI役員の不正関与がほとんど触れられていないと指摘した。」
第23回格付け結果を公表しました(第三者委員会報告書格付け委員会)
不合格にしなかった委員からは、以下のようなやさしいコメントがありましたが、そのほかは厳しく批判されています。
「小職は、上場会社の会計不正事案における第三者委員会の重大なミッションの一つとして、会計不正の内容を特定し(他に無いことの合理的心証も含む)、財務諸表に対する影響額を算定し、影響額に基づいた過年度決算訂正を上場会社に行わせ、監査法人から無限定適正意見を得ることにより、上場会社としての会計を「適正化・正常化」すること、しかもこれを上場廃止にならない限られた期間内に成し遂げることがあると考える。このことは、上場会社のステークホルダーが第三者委員会に合理的に期待することの一つでもある。少なくとも本調査報告書はこのミッションをクリアしており、ここに部分点が配点される結果、Fという評価にはなり得ない。 」
会計士である委員や、補助者を勤めた監査法人に対しても、辛口のコメントが多いようです。
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