金融庁による有価証券報告書の重点審査の結果、167社が訂正報告書を提出させられたという記事。
重点審査結果については以前少しふれたことがありますが、当局が重点であると決めた項目を、形式的にチェックし、重箱の隅をつつくような指摘をやって、訂正報告書の数を稼ぐというこうしたやり方が、本当にディスクロージャーの向上に役立つのかは、非常に疑問です(中には、親会社情報の開示を完全に漏らしてしまったような例もあり、全く無駄であるとはいいませんが)。
企業や監査人の立場からすると、重点審査項目となりそうな箇所(新しい記載項目など)にヤマを張って、少なくともそこだけは、記載内容を十分検討して指摘を受けないようにすることが必要でしょう。
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