週刊経営財務や会計士協会ウェブサイトによると、国際監査・保証基準審議会(IAASB)が、財務諸表監査における「不正」と「ゴーイング・コンサーン」に関するディスカッション・ペーパー(DP)を公表したそうです。
「今回のDPは、財務諸表利用者が財務諸表監査に期待するものと実際の監査との間にある「期待ギャップ」に焦点を当て、どうすれば期待ギャップを小さくできるか、広く意見を求めている。」
詳しくは、経営財務2020年9月28日号をご覧ください。
IAASBのプレスリリース。
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IAASB SEEKS FEEDBACK ON FRAUD, GOING CONCERN IN FINANCIAL STATEMENT AUDITS
不正とゴーイングコンサーンに関する財務諸表監査上の監査人の役割については、近年の著名な企業破綻もあって、公衆の関心が高まっており、IAASBはこれらのトピックに関して検討を進める必要性を認識した。本ディスカッションペーパーは、財務諸表監査における不正とゴーイングコンサーンに関連する監査人の役割に関して、財務報告エコシステム上の幅広いステークホルダーの観点を集めることを狙いとしている。ステークホルダーには、急速に進化しつつある外部報告の展望を反映するために、不正とゴーイングコンサーンに関連する監査基準を更新する必要があるかどうか、また、必要がある場合には、どのような領域においてであるかについて、それぞれの観点を求めている。
As the auditor’s role in relation to fraud and going concern in audits of financial statements continues to receive heightened public attention, amplified by high-profile corporate failures in recent years, the IAASB has recognized the need to further explore these topics. This Discussion Paper is aimed at gathering perspectives from a broad range of stakeholders across the financial reporting ecosystem about the role of the auditor in relation to fraud and going concern in an audit of financial statements. Stakeholders are asked for their perspectives on whether the auditing standards related to fraud and going concern need to be updated to reflect the rapidly evolving external reporting landscape, and, if so, in what areas.
ディスカッションペーパーはこちらから。
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FRAUD AND GOING CONCERN IN AN AUDIT OF FINANCIAL STATEMENTS
30ページ強のものです。
たしかに、質問項目の最初で、期待ギャップについて聞いています。
期待ギャップについては、知識ギャップ、実施ギャップ、エボリューション(進化)ギャップという3つに分けて議論しているようです。
ちなみに、最近の不正事件の例として、ワイヤーカードなどと並んで、東芝が挙がっています。日本の不正対応監査基準についてもふれています。
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