会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

青息吐息の米カジノ、マカオも中国「反腐敗」で凋落か、“未開”日本に食指の米大手(産経より)

青息吐息の米カジノ、マカオも中国「反腐敗」で凋落か、“未開”日本に食指の米大手

米カジノ産業の状況が厳しいという記事。

「アトランティックシティーでは昨年だけで、4つのカジノが閉鎖の憂き目にあった。米国に赴任していた筆者も数年前、アトランティックシティーを訪れた際に冷やかし半分で、今は閉じたカジノの一つに顔を出したことがあるが、閑古鳥が鳴いていた。

 カジノに依存してきた市の経済もガタガタだ。カジノ客を当て込んだホテルやレストランもバタバタと倒産し、失業者が急増している。市の財政も悪化している。フランス通信(AFP)によると、カジノで働く人は3万2千人いたが、そのうち8千人が職を失ったという。遊歩道を流しているハイチ出身の人力車の車夫はAFPに対し、「明日で廃業だ。別の仕事を探すよ」と嘆いた。」

カジノが米国で右肩上がりで成長してきた時代は、完全に終わりを告げた。大手格付け会社フィッチ・レーティングスによると、2014年の全米のカジノ収入は5年ぶりに前年割れに陥った見通しだ。

米カジノ運営大手のシーザーズ・エンターテインメント(ネバダ州)は今年1月、グループのカジノ運営子会社が連邦破産法11条の適用を申請した。負債は約184億ドル(2.2兆円)に上る。

 全米には900を超えるカジノ施設があるとされ、「明らかに過当競争に陥っており、多くの施設は収益性が低下している」(アナリスト)とされる。」

マカオも倹約・反腐敗キャンペーンの影響で客足が激減しており、米カジノ産業も影響を受けているそうです。

「・・・中国本土からも一獲千金を狙う中国人富裕層がこれまでマカオに押しかけていたが、今やその活気やどこにというありさまだ。

 その影響をもろに食らったのがマカオへ進出を加速していた米カジノ産業。大手の一角のラスベガス・サンズはマカオ市場で収入の6割を稼ぎ出している。マカオでのカジノ事業は今や各社の屋台骨で、マカオの衰退は経営を揺るがす深刻な事態だ。」

ラスベガスは比較的好調とのことですが、全般的にこういう状況なので、日本にカジノを解禁させて、大きく稼ぎたいのでしょう。日本の監査法人がその手先にならないことを希望します。(カジノの監査を頼まれたときに対応できるよう、研究するぐらいはよいと思いますが)

シーザーズ・エンターテインメント関係の記事

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その2

カジノ解禁と日本の監査法人について

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