日本電産株が急落、「自社株取得で不適切処理との報道事実ではない」とコメント
東洋経済オンラインで自社株買いを巡る疑惑が報じられた日本電産の株価が大幅に下がり、会社が反論のコメントを出したという記事。
「日本電産は11日、「自己株式の取得において不適切な処理がなされている疑いがあるとの報道があったが、一切事実ではない」とのコメントを発表。「当該報道機関に対しては法的措置を含めて対応を検討中」としている。」
会社のプレスリリース。
東洋経済オンラインによる当社の自己株式の取得に係る報道について(日本電産)
「10 月 7 日、東洋経済オンラインにて、当社の自己株式の取得において不適切な処理がなされている疑いがあるとの報道がございましたが、一切事実ではございません。
当社は法令を順守した対応を行っており、当該報道機関に対しては法的措置を含めて対応を検討中です。」
東洋経済記事は当サイトでも取り上げました。東洋経済記事をざっと読む限りでは、日本電産が、金融庁Q&Aで推奨されている自社株取得の際の体制・手続をとっていないという指摘をしていて、インサイダー取引があったとまでは断定していないようです。会社コメントの「一切事実ではございません」というのが、インサイダー取引の存在を否定しているだけなのか、それとも、金融庁Q&A(法律ではないからそれに反していたからといって法令を遵守していないということにはならないのでしょう)にしたがっていないという記事内容までも否定しているのか、どちらなのでしょう。有名な雑誌の記事なので、事実無根ということはないと思うのですが...。