破綻した日本振興銀行の資産を引き継いだ整理回収機構が、元会長に損害賠償を求めた訴訟で、約37億6千万円の支払いを命じる判決が言い渡されたという記事。
「判決によると、同行は破綻前の08年10~11月に、商工ローン大手「SFCG」(破綻)から債権を買い取ることを取締役会で決議した。判決は、買い取った債権の安全性について「確認が十分取られておらず、SFCGの経営状況も極めて危険な状態で、木村元会長もそれを認識していた」と指摘。SFCGから回収できなくなった約28億円と、利息制限法の上限を上回るためにもともと支払う必要がなかった約9億5千万円について、木村元会長に賠償責任があると認めた。」
元会長は不良債権処理の専門家ですから、認識がなかったとはいえないのでしょう。
財産隠しも...
「機構側は、木村元会長が元妻や弟にした財産贈与などが「民事上の責任逃れだ」とも訴えていた。判決は、機構側の主張をおおむね認めて財産贈与などの契約を取り消し、計約3億5千万円を機構に支払うよう元妻と弟に命じた。」
木村剛氏に37億円賠償命令 日本振興銀行の経営破綻巡り 「高い水準の注意義務あった」 東京地裁(産経)
「判決によると、木村氏は平成20年の取締役会で、破綻状態だった商工ローン大手SFCGから、460億円分の債権を額面通りに買い取ることを承認。このうち多くが回収できなくなり、破綻の原因となった。
判決理由で大竹昭彦裁判長は「木村氏には、債権買い取りに関して高い水準の注意義務が課されていたのに、安全性を十分確認せず承認した」と指摘。」
破綻・日本振興銀行(時事通信)
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