会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

債務超過8000万円…払い戻しを凍結 長崎県職員生協で不適切会計(長崎新聞より)

債務超過8000万円…払い戻しを凍結 長崎県職員生協で不適切会計

長崎県職員らでつくる生協で粉飾決算が発覚したという記事。実態としては、約8千万円の債務超過に陥っていて、出資金の払い戻しを凍結しているそうです。

「同組合によると、最近売店事業の資金繰りが悪化し、改めて会計を精査していた。7月の通常総会で約4700万円の赤字決算を報告したが、その後の調査で、実際は回収されている未収金や売掛金が適切に処理されていないなどの事例があり、資産が過大に計上されていることが判明した。実際の累積赤字は1億3千万円以上に上った。」

架空の売掛金などが計上されていたということでしょうか。

「弁護士や税理士を交え、不正の可能性も含めて調査を進める」そうです。(会計士は呼ばれていない?)

不正だとすれば、回収された未収金・売掛金を、帳簿上入金処理せず、横領していたといった手口が考えられます。もちろん、私的流用ではなく、単純に資産を水増しして粉飾していただけ(それも不正ですが)という可能性もあります。

たぶん、この生協だと思いますが...

長崎県職員生活協同組合

さまざまな業者と提携して商品やサービスをあっせんしているようですから、そうした業者からの手数料などが未収金になっていたかもしれません。

県庁などの売店運営する県職員生協で不適切会計 1億3千万円超の累計赤字で出資金も払い戻せず【長崎】(テレビ長崎)

この記事によると、ずさんな会計処理が原因だそうです。

「今年7月の総会にあわせ、会計の精査を進めていたところ、商品の代金を受け取ったにも関わらず、未収金としても計上するなど、ずさんな会計処理の結果、資産が8800万円の過大計上となっていることが分かりました。

このため、累積赤字は約1億3800万円となり、組合員7198人の出資金、約5700万円について債務超過の解消にめどがつくまで払い戻せない状況となっています。」

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