金融庁の畑中龍太郎長官が退任し、後任に細溝清史監督局長が就くという記事。
「細溝氏は1978年に大蔵省(現財務省)に入省。2004年に金融庁に移り、監督局長としてみずほ銀行による暴力団員らへの融資問題の対応などに当たった。」
金融庁長官に細溝清史・監督局長が昇格 4日閣議後発令(朝日)
「細溝清史氏(ほそみぞ・きよし) 78年東大法卒、旧大蔵省(現財務省)に入り、04年から金融庁。総括審議官、検査局長を経て、11年8月から現職。58歳。」
金融庁長官に細溝氏昇格(産経)
「細溝氏は監督局長として、中小企業金融円滑化法の終了後も中小企業への融資返済条件の緩和を銀行に要請した。」
こちらは少し前の観測記事。
内閣人事局の誕生で、キャリア官僚たちが大慌て 激震! 霞が関 「7月人事」の全情報 実名・顔写真つき(現代ビジネス)
「財務省の次官交代にともない、金融庁もトップが代わると見られる。「金融庁の首領」と呼ばれる畑中龍太郎長官('76年)はすでに3年務め、その後任選びでは混乱が予想される。
「細溝清史監督局長('78年)の昇格が順当ですが、畑中氏は細溝氏をあまり評価していません。地方銀行の再編戦略で自分の片腕となっている森信親検査局長('80年)を一気に後任に引き上げたいのが本音です。ただ、強引に『細溝外し』を進めれば、金融庁の組織を動揺させるリスクもあり、対応が注目されています」(金融庁関係者)」
日本の金融庁は、銀行行政の人が偉くなるようですが、よく知られているように、米国では証券市場の監督の担当は強力な別組織(SEC)になっています。こちらの記事によると、SECの現在のトップは、会計不正の摘発に熱心ですが、予算や人員の問題もあり、摘発の実績はあまりあがっていないようです。
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The Sterner, Stricter SEC(CFO)
・・・And White, in her short time, has tried to boost the image of an SEC that is the country’s toughest cop on the financial markets beat. She’s adopted a “broken windows” philosophy of deterrence that emphasizes no offense is too small to ignore. In addition, she has repeatedly stated that the SEC is determined to step up its pursuit of corporate wrongdoers.
The success of those efforts, however, is very much to be determined. Much will depend on whether the agency can gain the resources it wants from an ever-parsimonious Congress.
(補足)
焦点:金融庁新長官は「対話」型、検査・監督の連携強化へ(ロイター)
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