東証マザーズ上場「ディー・ディー・エス」の第三者割当増資で、「現物出資」を行った投資者が発行された株式をすぐに譲渡し、会社側とトラブルになっているという記事。
「トラブルになっているのは大阪府豊中市の不動産業者。ディー社が昨年12月に行った増資に応じて、岐阜県内の土地約8千平方メートルを資本として差し出し、発行価格5千円の同社新株3万1千株の譲渡を受けた。
当時、債務超過で上場廃止の危機にあり、増資で経営再建を目指していたディー社側からは、少なくとも1年間、株主であることを期待されていた。だが、増資当日から約1週間後には、このうち3万株が市場外取引で第三者に譲渡された。
譲渡で得た利益は不明だが、当時、市場ではディー社の株価は7千円前後の値が付いており、発行価格に比べ約2千円高い水準だった。また、現物出資された土地の資産価値について、市場関係者では「発行株に応じた正当な価値があったか確認する必要がある」との指摘が出ている。」
出資時に過大評価になっていれば、会計上も問題です。
また、現物出資自体が会社の経営目的上、合理的なものだったのかという疑問もあります。
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