太陽光発電関連会社「テクノシステム」の融資詐欺事件の刑事裁判で、経理担当だった元専務(68歳)に、懲役5年が求刑されたという記事。
「検察側は論告で、被告が経理部門を統括する専務に就任した平成29年7月以降、テクノ社の入出金状況を把握していたと指摘。同社が協力会社との実体のない循環取引で数十億円単位の粉飾決算を行い、実際は債務超過に陥っていたことを認識していたと述べた。
その上で、被告が令和元年11月に約2700万円の役員報酬を受け取っており、「会社を存続させて報酬を得る利欲目的で犯行に及んだ」と断じた。
弁護側は、粉飾決算は被告が関わる以前から行われており、だまし取った融資金の流用にも関与していないと主張した。」
懲役5年の求刑でもし有罪になれば、実刑になる可能性が高そうです。
不正行為から直接的な利益を得ておらず、正規の役員報酬しか受け取っていなくても、詐欺のためにひどい粉飾決算を行った以上、経理責任者として、重い刑事罰を受けるのは当然でしょう。