会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

中国が急ぐデータ会計 資産計上額は約224億円に(日経より)

中国が急ぐデータ会計 資産計上額は約224億円に(記事冒頭のみ)

中国の財務省がデータ会計処理規定を整備したことにより、中国企業で2024年12月期決算からデータを資産計上する動きが活発になっているという記事。

9月末でデータを資産計上した中国の上場企業は52社あったそうです。最も大きかったのは、チャイナテレコムの約43億円。

財務省の規定というのは...

「中国の財務省の企業データ資源関連会計処理暫定規定によると「企業が合法的に保有・支配し、企業に経済的利益をもたらすことが予想されるデータ」はバランスシートの在庫、無形資産、開発支出として計上できる。」

在庫は会計基準的には棚卸資産のことでしょう。開発支出というのは、開発費のことでしょうか。

データを資産計上したのは、遺伝子解析の会社、健康診断を手掛ける会社、宅配便運営会社、高速道路の自動料金収受システム関連の会社などだったそうです。

また、中国財務省は、規定の整備に動いた背景として、国際会計基準の研究・制定において中国の声を反映させる助けにすると説明しているそうです。

記事のまとめの部分では...

「世界に類を見ないデータ会計の本格的な整備は、これまで周回遅れだった中国が国際会計分野の先頭ランナーをめざし始めたことを意味する。」

それほどのことかとも思いますが、目の付け所はよさそうです。

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