会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

2025年4月期半期報告書の提出期限延長に関する承認申請書提出のお知らせ(循環取引疑惑判明)(ナ・デックス)

2025年4月期半期報告書の提出期限延長に関する承認申請書提出のお知らせ

ナ・デックス(東証スタンダード)(「メーカー機能と商社機能を併せ持つ独創的企業」だそうです)のプレスリリース(2024年12月16日)。

業務委託社員による循環取引疑惑が判明、特別調査委員会で調べているが、新たな疑惑が判明したとのことです。

「2024年12月9日に公表いたしました「2025年4月期第2四半期(中間期)決算発表の延期および2025年4月期半期報告書の提出期限延長の申請検討に関するお知らせ」に記載のとおり、業務委託社員により架空の商品を対象とする循環取引を行っていた疑惑が判明いたしました。当社は、特別調査委員会を設置し、本事案の全容解明には徹底的な調査を行うことが必要と判断し、弁護士および公認会計士5名で構成する特別調査委員会を立上げ、当該疑惑の詳細の把握、その他の類似事案の有無の確認などの調査を進めてまいりましたが、新たに架空の在庫の正規取引への付替えを行っていた疑惑およ
び同業務委託社員による類似案件(以下、これらを総称して「本事案」といいます。)が認識され、引続き特別調査委員会による調査を進めております。

新たな疑惑を認識したものの、その具体的な手法、関与者の特定ができていないことから、新たな疑惑が不正に該当するか否か判断できる状況に至っておりません。このため、同疑惑も併せて本事案の全容を明らかにすべく、特別調査委員会による追加調査として、関係者に対するヒアリング、関係資料の収集、精査および分析、不正行為者の送受信メールの調査、当社従業員へのアンケートなどを実施中または実施する予定であります。...」

2025年4月期中間期および過年度における会計処理に影響する見込みであり、2025年4月期半期報告書の提出期限延長を申請するとのことです(その後の開示によれば延長は承認されたようです)。

「業務委託社員」というのがどういう立場の人なのかよくわかりませんが、正社員によるチェックはなされていなかったのでしょうか(会社の名前とカネを使って、担当者が勝手に商売をしていた?)。

また、「循環取引」となると、やはり「商社機能」のところで発生したのでしょうか。

なお、監査人はトーマツのようです。

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