会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

監査人交代事例5件、うち大手の退任4件(5月26日)

最近の監査人交代事例です(5月26日発表分)。大手の退任は4件です。

新日本の退任2件。

1.城南進学研究社(ジャスダック)

会計監査人の異動に関するお知らせ(PDFファイル)

新日本→東光監査法人、の交代です。

監査継続年数や現監査人からの監査報酬増額改定要望が理由です。

「当該会計監査人については、会計監査が適切かつ妥当に行われることを確保する体制を十分に備えているものの、監査継続年数が長期にわたっていることや、同会計監査人より監査報酬の増額改定の要望があったことを契機として、当社事業規模に見合った監査費用の相当性等について、他の監査法人と比較検討した結果、上記3に記載の理由により、その後任として新たに東光監査法人を会計監査人として選任するものであります。」

現監査人の就任年は、2004年です。

2.エコノス(札証アンビシャス)

公認会計士等の異動に関するお知らせ(PDFファイル)

新日本→三優監査法人、の交代です。

監査継続年数、監査対応、監査報酬を理由としています。

「現在の会計監査人につきましては、会計監査が適切かつ妥当に行われることを確保する体制を十分に備えておりますが、監査役会は、現会計監査人の監査継続年数を踏まえ、当社の事業規模に見合った監査対応及び監査報酬の相当性等について、複数の会計監査人を対象として検討いたしました。」

現監査人の就任年は、2010 年です。

あずさの退任。

3.ブランディングテクノロジー(東証マザーズ)

公認会計士等の異動に関するお知らせ(PDFファイル)

あずさ→仁智監査法人、の交代です。

監査費用などが理由のようです。

「当社としては、以前より監査費用等が増加傾向であり、かつ来期以降も増加することが見込まれることを踏まえ、当社の事業規模に適した監査対応と監査費用の相当性について検討しておりました。」

トーマツの退任。

4.ホリイフードサービス(ジャスダック)

公認会計士等の異動に関するお知らせ (PDFファイル)

トーマツ→かなで監査法人(準登録事務所)、の交代です。

監査報酬が理由であることを明確に述べています(他の理由は挙げていない)。

「新型コロナウイルス感染症の感染拡大による営業被害は飲食業界全般に及んでおり、当社におきましても店舗休業や時間短縮営業を実施する等の非常に厳しい経営環境のなかにあり、当面は事業規模の縮小及び経費削減を強く意識した運営とならざるを得ない状況にあります。この状況を踏まえ、当社の現況から事業規模に見合った監査報酬の相当性を検討した結果であります。 」

後任監査人選任理由の中では監査品質などにもふれています。

その他。

5.ゼ ネ ラ ル ・ オ イ ス タ ー(東証マザーズ)

公認会計士等の異動に関するお知らせ(PDFファイル)

東邦監査法人→オリエント監査法人(準登録事務所)、の交代です。

担当会計士の移籍による交代です。普通は、担当者が移籍したからといって、監査法人まで変える必要はないのですが...。

「当社の会計監査人である東邦監査法人にて当社の監査業務を担当しておりました公認会計士がオリエント監査法人に移籍することになりました。

これにより東邦監査法人は、2021 年6月 29 日開催予定の第 21 回定時株主総会の終結の時をもって、任期満了により退任することとなり、新たにオリエント監査法人を会計監査人として選任するものであります。」
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