証券取引等監視委員会の運営方針を新任の事務局長に聞いた記事。
「7月に就任した佐々木清隆事務局長(54)は、ブルームバーグの取材に対し、「罰則のあり方はその国や市場の歴史や倫理観などの違いにより、国によって差異があってもいい」とする一方、日本では「不正の抑止力となっていたコミュニティの結束が弱くなってきており、時代に合わせた制裁の強化は必要だ」と述べた。これまでは「昔ながらの恥の文化や共同体意識が抑止効果を持ってきた」という。」
「佐々木氏は監視委の業務は現在の仕組み上、「どうしても事後チェックになる」が、被害や市場の信頼回復には「高いコストがかかる」とし、不正抑止機能を強化したい意向を示した。具体的には法令違反が行われていないかを調べる証券会社などへの検査で把握した問題点を整理してより積極的に公表し、市場参加者の意識を高めて不正の抑止を狙う。同時に市場のグローバル化を踏まえ、現在は全体の1割程度となっている国際実務に精通した人材を増やす方針も明らかにした。」
「佐々木氏は東芝で問題となった開示検査についても重視していく意向を示した。「適正な開示が行われないということは、市場の公正性にとどまらずコーポレートガバナンス(企業統治)、日本経済発展の上でも極めて重要な問題だ」と述べた。東芝の9月7日の決算訂正発表を受けて監視委は同社への調査を本格化させており今後、金融庁に対し課徴金などの処分を勧告する見通しだ。」
「「霞が関の役人のイメージは性分に合わない」とファッションにも気を使う。」
この格好の人からお説教されたくないという気もしますが。
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