日本公認会計士協会のウェブサイトに、会長の年頭あいさつが掲載されています。
東芝・新日本問題関連では...
「昨年においては、新規上場会社の上場直後における経営者不正の発覚、大手電機メーカーの会計不祥事に伴う有価証券報告書の遅延提出及び訂正報告書の提出という事例が発生しました。財務諸表の信頼性、ひいては資本市場の信頼性の観点から誠に遺憾な事態でした。財務諸表の信頼性は、作成者と監査人の二重責任の原則により担保されておりますが、監査人には、市場の番人とも言われるとおり、資本市場の信頼性確保に大きな期待が寄せられています。改めて公認会計士は、その使命、職責の原点に返り、職業的懐疑心をしっかり持ち責務を全うする必要があります。
また、昨年6月に適用が始まった「コーポレートガバナンス・コード」は、「日本版スチュワードシップ・コード」と相俟って、企業と投資家の適切な相互作用を促進させるだけでなく、企業のマネジメント、監査役等及び監査人の適切な相互作用を強く働かせることにつながり、高品質な監査の実施に大きく影響するものと考えています。公認会計士は、監査人として、監査先企業のコーポレートガバナンス・コードの実効性をしっかり見ていかなければなりません。」
そのほか、地方公共団体の財務書類整備、社会福祉法人、医療法人、農協への会計監査導入、中小企業支援についてふれています。
また、冒頭では先進技術の利用についてふれています。
「情報処理技術の進化や情報セキュリティの課題への対応、人工知能などの技術革新を会計・監査業務に先進的に取入れていくことも必要になると考えられます。」
現会長の任期は、あと半年だそうですが、後任は、あの女性副会長でしょうか。
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