鹿島建設の子会社「大興物産」で架空の循環取引が行われた疑いがあるという記事。鹿島グループの利益への影響額は約70億円と見込まれています。
「・・・大興物産の元常務執行役員が、複数の会社との間でソフトウエア売買をめぐり架空の循環取引をして、売り上げを水増ししていた疑いがあるという。」
またしてもソフトウェア取引の不正です。
建設資材の商社ということで、グループの本業である建設業の内部統制手法では、うまく不正を防げなかったのかもしれません。あるいは、グループの管理の網からもれてしまったのでしょうか(J-SOXの3分の2基準だともれてもかまわないわけですが・・・)。
子会社の不適切な取引について(PDFファイル)
鹿島グループ全体で見れば、巨額不正とまではいえないかもしれませんが、不正の舞台となったこの子会社のレベルでは、会社の存続にも影響するような重大な不正です。
(プレスリリースより、問題の子会社の概要)
資本金 400 百万円
純資産 6,504 百万円
総資産 70,090 百万円
売上高 168,556 百万円
経常利益 559 百万円
当期純利益 206 百万円
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