東証1部上場の「天馬」のベトナム子会社が、現地の公務員に約2500万円相当の現金を渡していたという記事。不正競争防止法に抵触する可能性があり、東京地検に自主申告したそうです。
「同社の第三者委員会が4月に公表した調査報告書などによると、ベトナム子会社は平成29年6月、現地税関局の調査で、金型の輸入販売をめぐり約17億9千万円相当の追徴金の支払いを指摘された。子会社は税関局の調査リーダーの車に現金約1千万円を積み込んで渡すなどした結果、追徴金はなくなったという。
また、昨年8月にも現地税務局の調査で約8900万円の追徴税額の支払いを指摘。調査リーダーから現金を要求され、子会社幹部が指定された喫茶店で現金約1500万円を手渡した。追徴税額は約265万円まで減額されたという。」
天馬の役員もこれらの支払いのことを知っていたとのことです。
「29年の約1千万円の支払いは藤野兼人社長が支払いを了承。昨年の1500万円については経営企画部長が了承し、後日の取締役会でも藤野社長を含む出席した6人全員が事実上了承したという。藤野社長は6月で取締役を退任する意向を示している。」
会社のプレスリリース。
報道に関するもの。
本日の一部報道について(5月11日)(PDFファイル)
調査報告書の公表に関するもの。
第三者委員会の調査報告書の公表等に関するお知らせ(4月2日)(PDFファイル)(報告書は90ページ近くあります。)
X国、Y国、Z国という3つの国での事案を調べたようです。(ベトナムだけではなかった?)
現金受け渡しのときや役員などに報告したときの状況などについても、比較的詳しく書いています(けっこう生々しい)。役員名は実名で記載されています。
現金で支払った後に、コンサルティング契約に基づく支払いだったことにしようとしていたようです。
再発防止策に関するもの。
再発防止策の策定等に関するお知らせ(5月1日)(PDFファイル)
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