京都の印刷大手・佐川印刷の巨額不正流用事件で、容疑者とされる元役員が、流用は会社も同意していたと主張しているという記事。
事件の経緯は...
「××氏は、未上場ながら連結売上高1000億円を誇る京都の印刷大手・佐川印刷で、2015年1月まで財務担当取締役を務めていた。同社では、外部からの通報により、××氏による約90億円の資金流用が発覚。会社は内部調査の末に刑事告訴したものの、××氏は京都地検の捜査が本格する前の同年2月末に東南アジアに向けて出国し、その行方は杳として知れなかった。
その間、京都地検は、約4億円の子会社資金を知人口座にインターネットバンキングで入金してだまし取ったとする詐欺容疑で××氏の逮捕状を取り、海外でもすぐに身柄を拘束できる「国際海空港手配」の手続きを取った。
83年の佐川印刷入社以来、32年間、財務畑を中心にコツコツと勤め上げ、事件発覚の3年前に取締役に就任した××氏は、海外に人脈があるわけでも、語学が堪能なわけでもない。にもかかわらず、1年8ヵ月に渡って逃げ続け、民事訴訟での裁判所の呼び出しにも一切応じることなく、一時は死亡説まで流れていた。
フィリピンでの拘束は、何者かによる通報によるもので、金銭トラブルが原因のようだ。マニラの地元紙によれば、首都圏タギット市の入管拘置施設にいる××氏は、日本への送致を待っている段階。帰国次第、逮捕されることになる。」
容疑者からのものとされる手紙の内容は...
「実は、××氏は、海外逃亡後、「京都地検佐川印刷担当検事宛」に、次のような手紙を送っている。
<私が資金運用をする際は、必ず会長の指示と了解がない限り、資金を動かしたことはありません。当然、副会長(現・豊子相談役)が印鑑を保管していたので、副会長に会長の指示であることを説明して押印してもらいました>
手紙が××氏の“直筆”かどうか、あるいは本人が送ったものであるかどうかは分からないが、冒頭の証言や過去の発言から考えて、××氏の気持ちであるのは間違いない。」
当サイトの関連記事(事件発覚時の記事)
その2(事件に関係する人物がパナマ文書にも登場するという記事について)
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