会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

暗号資産投資で詐欺、2万人から70億円集金か…「月利は最大62・5%」(読売より)

暗号資産投資で詐欺、2万人から70億円集金か…「月利は最大62・5%」

「OZオズ プロジェクト」という投資ファンドの中心的運営者(46歳)ら4人が詐欺容疑で逮捕されたという記事。

「暗号資産(仮想通貨)の運用名目などで現金をだまし取った」とされており、「全国の約2万人から約70億円を集めた」とのことです。

「出資者などによると、オズプロジェクトは17年2月頃から、独自の暗号資産を発行すると宣伝。インターネットやセミナーで「海外の暗号資産取引所が監修している」などと虚偽の説明をして出資を募り、新たな客を勧誘すると紹介料が入る「マルチ商法」の仕組みも使って出資者を増やしていったという。

しかし、同年8月頃から配当が滞り始め、同12月には出資者に「運用失敗で返金する」と連絡があったが、大半は出資金の数%しか戻ってこなかったという。」

あとから集めたカネの一部を、先に集めたカネの配当として支払う(それにより配当が実現しているようにみせかける)といういわゆるポンジスキームなのでしょう。当然、集めたカネの一部は自分たちのものにしてしまいます。

記事によれば、19年7月に警察の捜査が行われた(別記事によれば出資者が刑事告訴した)ようですが、逮捕までに2年もかかったということになります。

AI使った仮想通貨取引うたい詐欺か 容疑の4人を逮捕(朝日)

「出資者の一部は、損害賠償を求める民事訴訟を名古屋や東京で起こしている。訴訟資料などによると、OZプロジェクトは、AIを導入したトレードシステムを利用し、月利60%以上の利率を実現すると説明。「勧誘役」がセミナーや説明会を開き、出資者らによる専用のLINEグループを作成させ、出資を呼び掛けていた。出資した人が自分の知人や友人を誘い、出資者が増えていったとみられる。」

Ponzi Schemes(米SEC)

A Ponzi scheme is an investment fraud that pays existing investors with funds collected from new investors. Ponzi schemes are named after Charles Ponzi. In the 1920s, Ponzi promised investors a 50% return within a few months for what he claimed was an investment in international mail coupons. Ponzi used funds from new investors to pay fake “returns” to earlier investors.

Ponzi scheme organizers often promise high returns with little or no risk. Instead, they use money from new investors to pay earlier investors and may steal some of the money for themselves.

巨額投資詐欺か「4カ月で2.5倍」「私は詐欺評論家」セミナー音声や被害者の声から手口明らかに(名古屋テレビ)

「 被害にあった愛知県内の男性です。パソコン教室で知り合った知人に「オズプロジェクト」を紹介され、妻と合わせて200万円あまりを投資しました。

「××さんは『詐欺評論家』だと。『私は詐欺の手口をすべて勉強した。だから私が調べたことは詐欺ではない。大丈夫です』ということを言われた」(被害にあった名古屋市の50代男性 2019年11月取材)

 しかし「オズプロジェクト」は、運用がうまくいかないという理由で、4カ月後には利用停止となって、お金を引き出すことができなくなりました。」
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