会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

米公認会計士資格、日本でも受験可能に 8月から(日経より)

米公認会計士資格、日本でも受験可能に 8月から

米国公認会計士協会が、日本でも米公認会計士資格の受験ができるようになると発表したという記事。8月から受験できるそうです。

「米公認会計士資格は合格率が4~5割と日本の公認会計士資格と比べて高く、働きながらでも取得しやすい。海外からの受験者も多く、日本が年間3000人強と米国外からの受験では最も多い。これまでは米国内でしか受験できなかったが、日本国内の外資系企業や海外への転職を目指す人の需要増に応える形で国内試験を実施する。」

年間3000人強受験して合格率が4~5割ということは、毎年1000人超の合格者がいるということになります。日本で受験できるようになれば、さらに増えることでしょう。日本の会計士試験の合格者は1500人程度に抑える方向ですから、それと比べると、相当大きな勢力となります。企業に所属する経理実務者で、英語が苦手でない人にとっては、中途半端な企業財務会計士資格より、取りやすくネームバリューもあります(日本での就職や実務にどのくらいプラスになるのかはわかりませんが)。

ところで、米国会計士協会のサイトをみても、日経の言っている発表のプレスリリースは見当たらないのですが、海外試験に関するFAQが更新されており、より詳しい説明がなされているようです。

International Testing FAQs
(Update effective March, 2011)
(PDFファイル)

日経記事にあるように8月から米国外(日本を含む)の試験場を選択できるそうです。試験の言語は当然ながら英語のみです。

2. When will international testing begin?

Beginning in August 2011, candidates who qualify will be allowed to schedule their CPA Exam at select international locations. It will be the same examination offered in the U.S. and it will be given in English only, regardless of location.
In addition, the Exam will be offered at the international locations for only one month within each testing window.

また、米国外で試験を受けることができるのは、その試験開催地の国籍を有している者(または長期居住者)に限られます。ただし中東諸国は例外が設けられています。

7. Who is eligible to take the Exam at an international location?

US citizens and permanent residents living abroad, and citizens and long-term residents of the countries in which the Exam will be administered may sit for the Exam internationally, with some exceptions in the Middle East.

試験の受け付けは5月からです。

11. When can I apply for International testing?

Participating state boards of accountancy will begin accepting registrations beginning May 1,2011. You can monitor the AICPA’s CPA Exam website for the announcement.

ちなみに、米国公認会計士資格を持っていても、それだけでは、監査法人への就職にはほとんど役立たないと思われますので、ご注意を。

The Uniform CPA Exam Goes Global(PDFファイル)
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