日本版IFRS(修正国際基準)公表のITベンダーへの影響を取り上げた記事。景気のいい見出しがついていますが、中身を読んでみるとそうでもなさそうです。
「ITベンダー各社は、日本版IFRSの登場が新たなビジネスチャンスにつながると期待をかける。日経コンピュータの調べで、オービックビジネスコンサルタント、スーパーストリーム、富士通マーケティングなどのERPパッケージ(統合基幹業務パッケージ)ベンダーが、日本版IFRS対応機能の提供を計画していることが判明した。」
「小賀坂副委員長は「IFRSとは、あくまでIASBが策定した基準を指す。この意味で、JMISはIFRSではない」と明言した。。「仮にJMISの採用が進んだ場合、IFRSの任意適用企業としてカウントはせず、『JMISの採用企業は何社』とするだろう」(同)。一方で、「IFRSを出発点として削除/修正している点で、これまでの日本基準とは異なる」(同)とし、日本版IFRSは「IFRSから派生したもの」と表現している。」
「各社は、日本版IFRSは「ビジネスチャンスにつながる」とみている。日本版IFRSを採用する企業が増えるからというよりも、日本版IFRSの登場によってピュアIFRSの採用が進むと考えているからだ。
IFRS関連のコンサルティングを手掛けるアビームコンサルティングは、「過渡的な基準でしかなく、一般的には企業にとってメリットがない。採用する企業は限定的と考えられる」と日本版IFRSを捉える。一方で、「本来のIFRS対応の意義が再認識される可能性がある」という点でビジネスチャンスにつながるとみる。」
日本版IFRS導入会社は少なく、導入のためのIT投資も見込めないが、IFRS自体への関心が高まり、そこから、もしかするとビジネスチャンスが生まれるかもしれないということのようです。
最近の「企業会計」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2000年
人気記事