1位日大、2位順天堂、3位慶應で、加計学園は?
私立大学の「事業活動収入」のランキングです。ただし、学校単位の数字によるものではなく、学校法人単位となっています。
「学校法人の1年間の収入の総計、企業でいう売上高に相当する部分は、事業活動収支計算書の「事業活動収入」という名称になっている。かつては「帰属収入」と呼ばれていたが、2015年度の決算から会計基準が変更され、名称も変わった。
なお、参考までに、経常収入と経常収支差額についても、参考数字として記載した。「経常収入」は、資産売却といった特別収入を除いた収入で、大学の本業である教育活動収入(学納金収入や手数料、教育目的の補助金や寄付金など)に、教育活動外収入(受取利息や配当金)を加えた額で算出している。ここから、支出(人件費や教育研究経費といった教育活動支出に支払利息などの教育活動外支出を加えた額)を引いた額が、「経常収支差額」となり、特殊要因を除いた大学の損益状況がわかる数字になっている。」
上位は、大学病院をもっている法人が多くを占めているそうです。
ランキング1位は日本大学、2位は順天堂。3位以下は...。
「3位は慶應義塾の1545億円。学納金が533億円、医療収入は554億円となっている。4位東海大学、5位近畿大学、6位昭和大学、7位埼玉医科大学と続く。8位の早稲田大学は、1049億円の事業活動収入のうち、約7割が学納金と手数料収入となっている。9位獨協学園、10位帝京大学までが1000億円超の学校法人となる。ちなみに獣医学部の認可問題で揺れる加計学園は、事業活動収入が194億円で66位だった。」
66位というのは、全体から見れば上位の方ですが、例えば大原学園(51位)よりは下となります(もっとも大原は大学というより専門学校の収入が多いのでしょう)。
記事でもふれているように、収入だけ見れば、一般民間企業の中堅企業クラスの法人がほとんどです。(だから同族企業的経営でもやっていける?)
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学校法人会計基準について(関西大学)(PDFファイル)