巨額赤字の楽天、これから迫る「借金返済」の大波 社債償還が「3年で計9000億円」という難路
楽天グループの資金繰りが苦しいという記事。巨額の社債償還が迫っているそうです。
「9000億円――。これは今後3年間で償還を迎える社債の合計額だ。
モバイル事業の設備投資に当たって、楽天は資金調達のほとんどを銀行からの借り入れではなく、社債に頼ってきた。2018年12月に発行した劣後債計1820億円を皮切りに、これまで20本以上を発行。調達した資金を子会社の楽天モバイルに出資しては、基地局建設などにつぎ込んでいる。」
「劣後債の繰り上げ償還も含めれば、2024年に最大3000億円、2025年に最大5000億円と、巨額の償還が待ち受けている。」
これに対して、楽天単体の現預金は926億円とのことです(2022年12月末)。連結では約4.7兆円ありますが、楽天銀行の分が大半だそうです。
また、「機関投資家の間で「楽天離れ」が起きている」そうです。
「「財務が悪すぎて、楽天グループの社債はもう買えない」。ある大手機関投資家の債券運用担当者は声を潜める。「国内の格付け会社が投資適格(BBB以上)のお墨付きを与えているが、あんなものは誰も信じていない。われわれの内部格付けでは、楽天はもはや投機的水準だ」。
楽天は2021年12月以降、機関投資家向けの円建て社債を発行していない。複数の債券運用担当者は「楽天のクレジット(信用リスク)が悪化し、国内では引き受ける機関投資家がいなくなった」と口を揃える。」
しかたなく、海外や個人に頼っているそうです。
詳しくは、上記東洋経済記事をご覧ください。楽天が計画している資金繰り打開策なども解説しています。