会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

業績に影響を与える事象の発生と社内調査報告及び外部調査委員会の設置について(株式会社SBR)

業績に影響を与える事象の発生と社内調査報告及び外部調査委員会の設置について(PDFファイル)

(すでにいくつかのブログで取り上げられており二番煎じですが)ジャスダック上場のSBRのプレスリリース。

2009年3月期決算の期末監査における残高確認がきっかけで、多額の不正経理が発見されたとのことです。

「平成21年3月期の期末監査実施中、平成21年4月23日に当社の会計監査人である東陽監査法人(平成21年5月11日付で監査契約を合意解除)から以下の報告を受けたことにより、社内調査を開始いたしました。

a.金融サービス部門における取引先2社から、期末の残高確認書の内容について承知していない 旨、監査法人宛てに連絡が入ったこと

b.同じく期末の残高確認書について、34通が宛先人不明で返送されたこと」

社内で調査した結果、

・取引先残高の不正な付け替え
・事実と異なる回収状況の報告
・架空売上の計上と、それに伴う債権残高の操作
・契約書と異なる手数料の計上による過大売上の計上

が発見されたそうです。

決算数値への影響は、

・手数料売上高の取消 約 3.5億円
・営業立替金全額に関する貸倒引当金の計上 約36.3億円

とされています。

監査法人は基本どおりの対応を行ったわけですが、なぜか監査契約が解除されています。

会計監査人の異動に関するお知らせ(PDFファイル)
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