パナソニックが2013年3月期の間に計18億5500万円の退職慰労金を支払っていたという記事。
「パナソニックが2012年度中に退任した取締役4人に支払った役員退職慰労金が計18億5500万円だったことが5日分かった。定時株主総会の招集通知で明らかにした。松下正治氏(12年7月死去)や中村邦夫相談役らが対象となる。
同社は06年に退職慰労金制度を廃止したが、4氏は廃止前から取締役に就いていたため支給対象となった。」
退職慰労金を廃止したときに、その当時在職していた取締役の退職慰労金を株主総会で承認し確定させていたようです。今年の総会までひっぱっていたらもらえなかったかもしれません。
出所
http://panasonic.co.jp/ir/stockholder/pdf106/st106_02.pdf
なお、同社の招集通知をみると、資本準備金と利益準備金の全額を取り崩すそうです。6千億円以上の金額です。
株主総会参考書類(PDFファイル)
招集ご通知
1.5兆円の赤字に沈んだ“家電の巨人”
「パナソニック・ショック」を読み解く
――ノンフィクション作家・ジャーナリスト立石泰則氏インタビュー(ダイヤモンドオンライン)
「そして決定的だったのが、かつて独走したテレビ事業復活に失敗したことです。中村さんはプラズマテレビに力を注ぎましたが、国内外の競合メーカーたちが採用した液晶テレビは急速に技術革新のスピードを早め、もはや勝負の軍配が上がったのは明白でした。
それにもかかわらず、巨大なプラズマテレビの製造工場建設を止めることはなく、反対する幹部たちは人事権を使って更迭しました。
中村さんはそれでも責任をとらず、松下グループという巨大な船を、荒波がただよう海に放置したと考えています。」
パナソニック・ショック 立石 泰則 by G-Tools |
こちらの会社は準備金だけでなく資本金まで取り崩すそうです。
三菱自、累積損失9千億円を8月解消へ 配当再開目指す(朝日)