会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

監査人交代事例、3件

最近の監査人交代事例です。大手間、中小間の両方あります。3件とも、めずらしく、監査報酬にはふれていません。

1.OATアグリオ(東証1部)

公認会計士等の異動に関するお知らせ(PDFファイル)

トーマツ→あずさ、の交代です。

交代理由。

「当社の会計監査人である有限責任監査法人トーマツは、2020 年3月 27 日開催予定の第 10 期定時株主総会の時をもって任期満了となります。当該会計監査人については会計監査が適切かつ妥当に行われることを確保する体制を十分に備えているものの、当社は設立以来会計監査人の交代を行っておらず監査継続期間が長期にわたること、また、M&Aによる海外連結対象子会社増加に伴う監査範囲の広がりを考慮した結果、監査等委員会は会計監査人を見直す時期にあると判断いたしました。」

継続期間が理由のようです。「海外連結対象子会社増加」はトーマツ(デロイト)でも対応可能なはずですが...。

現監査人の体制は十分だといっているのは、今までの監査は適切であった(監査人にも不満はない?)、決算にも問題はないと強調したいという趣旨でしょうか。

2.AppBank(東証マザーズ)

公認会計士等の異動に関するお知らせ(PDFファイル)

アーク有限責任監査法人→UHY東京監査法人、の交代です。

交代理由。現監査人から契約更新を辞退したそうです。

「現任会計監査人から当社の新しい経営体制下での投資拡大による成長路線への軌道修正及び意思決定の一層の迅速化に伴う不確定要素の増加により、十分な監査証拠の入手及び適切な監査上の判断が困難となる状況が見込まれることから、契約更新を差し控えたい旨の申出を受けました。」

3.ラオックス(東証2部)

公認会計士等の異動に関するお知らせ(PDFファイル)

RSM 清和監査法人→監査法人アヴァンティア、の交代です。

交代理由。

「当社の会計監査人である RSM 清和監査法人は、きたる第 44 期定時株主総会終結の時をもって任期満了となります。現在の会計監査人については会計監査が適切かつ妥当に行われることを確保する体制を十分に備えているものの、監査継続期間が長期にわたるうえ、ラオックスグループの事業規模拡大に伴う監査範囲の広がりを考慮した結果、監査役会は会計監査人を見直す時期にあると判断しました。」

長期といっても6年ぐらいのようです。

これも、現監査人の監査体制は十分だったといっています。

やや古いものですが。

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