会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

日鉄、東京製綱にTOBを実施(共同より)

日鉄、東京製綱にTOBを実施

日本製鉄が、東京製綱に株式公開買い付け(TOB)を実施するという記事。

「1株当たり1500円で買い付け、約24億円を投じて持ち株比率を現在の9.9%から19.9%まで引き上げる。東京製綱の経営体制や業績に問題があるとして、関与を深め経営改善を求める。東京製綱から事前の同意は得ていない。」

日本製鉄、東京製綱へのTOB発表 19.9%保有目指す(日経)

「日鉄はガバナンス体制にも問題があるとする。東京製綱は田中重人会長の取締役としての在任期間が19年に達する。9人いる取締役のうち社外取締役が2人の体制について日鉄は「独立性・多様性が不足しており、経営陣を監督する機能を果たせていない」と指摘。出資比率の引き上げにより、経営への関与を強めることで立て直しを図る構えだ。」

19.9%にとどめるというのは、関連会社にしない(持分法を適用しない)という意図があるのかもしれませんが、その一方で、「関与を深め経営改善を求める」「経営への関与を強める」といっており、会社のガバナンスに影響力を行使しようとしているようにも見えます。ということは、出資率が20%未満でも、影響力基準で関連会社になるということでしょうか。IFRSでは違うのかもしれませんが...。

東京製綱株式会社株式に対する公開買付けの開始に関するお知らせ(日本製鉄)
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