金融庁が発表した金融機関の検査・監督方針に、地銀の再編を後押しするかのような文言が盛り込まれているという記事。
「今回、主要行・中小地域金融機関向け監督方針に盛り込まれたのは、「経営陣が責任ある迅速な経営判断をするとともに、5─10年後を見据えた中長期の経営戦略を検討することが重要」とする一文だ。
金融庁は監督を通じ、銀行がビジネスモデルの持続可能性について適切に検証しているか、短期・中長期の経営戦略が描けているか、などを確認する。監督方針の中には、「必要に応じて経営陣と議論するとともに、さらなる検討を促していく」とも明記されている。従来の検査基本方針に代わる「金融モニタリング基本方針」にも同様の文言が盛り込まれた。
この一文について、野村証券金融経済研究所のエクイティ・リサーチ部、地銀担当アナリスト佐藤雅彦氏は「再編促進を連想させる表現」と指摘する。複数の地銀関係者も「暗黙のプレッシャー」と受け止めている。」
金融検査の目的から外れており、大きなお世話という感じがします。
「金融庁検査」一部見直し 中小企業の査定を銀行などに一任、融資拡大促す(産経)
「新方針では、これまで金融庁の指針に沿って実施されていた融資先の健全性判断について、中小企業など小口の査定に限って「金融機関の判断を尊重」と明記し、査定の大部分を金融機関に一任。成長企業への融資を促す。」
金融庁の方針が変わろうと、会計基準は変わっていないのですから、引当ての方は従来どおりのはずですが・・・。
平成25事務年度監督方針及び金融モニタリング基本方針等について(金融庁)
平成25事務年度金融モニタリング基本方針及び監督方針等の公表(新日本監査法人)
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