「愛知高速交通」という第三セクターが、横領事件を起こした元社員とその元社員の出向元の会社に損害賠償を求めた訴訟の判決に関する記事。出向元の会社(名古屋鉄道)への賠償請求は請求額の半額しか認められなかったそうです。(有名な山口弁護士のブログで取り上げていた判決です。)
「判決によると、元社員は名鉄から経理担当として愛知高速交通に出向していた2005年10月~10年4月、約8910万円を横領。約6361万円が未返済になっていた。
沢野芳夫裁判官は判決理由で、元社員が実質的な出納責任者としての立場を悪用したと指摘。名鉄については、出向中の社員が損害を与えた場合補償するとした契約の有効性を認めたが、愛知高速交通にも「経理業務を元社員に任せ、十分な監査を行わなかった」と過失を認定し、支払額を請求の半額にとどめた。」
(おそらく)管理の厳しい出向元の会社から、人数が少なく、管理も(おそらく)緩い会社に移って、タガが外れてしまったのでしょうか。
また、監査が不十分だという理由で賠償金が値切られるということになると、監査人の責任も重大です。
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