日本公認会計士協会の「公認会計士の日」大賞の受賞者が決定し、7月7日に公表されました。
今年の大賞は、川北博会員、また、特別名誉賞として、故福間年勝、元国際会計基準委員会財団(IASCF)評議員が選定されています。
福間氏は自著「リスクに挑む」の中で次のように述べているそうです(「国際会計基準戦争 完結編
「保有する資産は現在の価値で評価する。将来、高くなるかもしれないと予想されれるものでも、未来が不確実である以上、現在の価値に評価しなおす。そうしたルールで経営をやっていかなかったら、有為転変、絶えず変化を続ける市場経済で生きていくことは、偶然に身を任せるのと同じになってしまう。どんなに価格が下がっても、時価で評価し直して、その新しい価格で考える。そうすることで、自分がどのようなリスクに直面しているかがはっきりわかるし、やらなければならないことも明確になるのである。」
1990年前後に、多くの商社が特金・ファントラで巨額損失を出した中で、福間氏が財務部門の幹部だった三井物産の損失は、小さなものだったそうです。
![]() | リスクに挑む―市場経済で生き残る攻撃的財務論 福間 年勝 by G-Tools |
川北氏にも多くの著書があります。その中の1冊です。
![]() | 私本 会計・監査業務戦後史 川北 博 by G-Tools |
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