会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

国際会計、欧州で不協和音 導入遅れの可能性、日本企業に影響も

国際会計、欧州で不協和音 導入遅れの可能性、日本企業に影響も

IASBが公表した金融資産の区分などに関する新基準に対し、欧州連合(EU)から「待った」がかかっているという記事。IFRS9号のことを言っているようです。

16日の日経朝刊によれば、「一部の欧州諸国関係者が土壇場になって「時価評価の対象が広がりかねず、見直しが不十分だ」などと抵抗。EUの諮問機関「欧州財務報告助言グループ」(EFRAG)は新基準の支持表明を延期した」とのことです。

米国基準との調整もまだ済んでおらず、基準ができたとはいえ、すんなりとこのままの形で適用はされないのかもしれません。

日本企業に強制適用されるころには、決着がついていると思いますが・・・。

12-11-2009 | IFRS 9 endorsement advice postponed(EFRAGのサイトより)

デロイトのIAS Plusというサイトに、IFRS9号に関して、EUがIASBに出した書簡が掲載されています。

http://www.iasplus.com/europe/0911letteraboutifrs9.pdf

書簡では、金融商品会計に長期的で堅固な解決策を与えることや金融の安定性への影響を視野に入れて、時価会計と原価会計の間の正しい線引きに対しより直接的なインパクトを与える主要要素を再検討することを強く勧めるといっています。主要要素の中には、その他包括利益処理する範囲や売却損益のリサイクリングも含まれています。

We strongly encourage the IASB to revisit the key elements of its proposal having a more direct impact on the right dividing line between "fair value" and "cost" accounting and on financial stability (in areas such as the key role of business model, the scope of the OCI category and the recycling of gains/losses, and the prohibition of bifurcation of embedded derivatives), with a view to delivering a long-term, robust solution to financial instrument
accounting, and its implications on financial stability.
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